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シンポジウム 縮小手術への挑戦―縮小手術はどこまで可能か
術後照射を併用した軟部肉腫縮小手術
Evaluation of Postoperative Radiation in Conservative Surgical Treatment of Soft Tissue Sarcomas
堀田 哲夫
1,2
,
生越 章
2
,
川島 寛之
2
,
遠藤 直人
2
,
守田 哲郎
3
,
今泉 聡
3
Tetsuo Hotta
1,2
1新潟大学医学部附属病院手術部
2新潟大学大学院医歯学総合研究科機能再建医学講座整形外科分野
3県立がんセンター新潟病院整形外科
1Department of Operative Medicine, Niigata University Hospital
キーワード:
soft tissue sarcoma
,
軟部肉腫
,
postoperative radiation
,
術後照射
,
reduction surgery
,
縮小手術
Keyword:
soft tissue sarcoma
,
軟部肉腫
,
postoperative radiation
,
術後照射
,
reduction surgery
,
縮小手術
pp.571-576
発行日 2002年5月25日
Published Date 2002/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903543
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要旨:当科および関連病院の症例を調査し,術後照射を併用することにより軟部肉腫の切除縁が縮小可能かどうか検討した.術後照射を行わなかった症例と文献的報告を対照とした.症例は37例で経過観察期間は平均43.7カ月であり,照射線量は平均59.4Gyであった.すべて辺縁切除または腫瘍内切除であった.再発率は8.1%,累積5年生存率は67.7%であった.この治療成績は当科および文献的不十分切除例と比較して良好であり,広範切除単独例と同等であった.合併症が43.2%と高率に認められ,関節拘縮が48.1%と多かった.このためEnnekingの評価法による患肢機能は88.9%となり,当科の広範切除単独例より悪かった.関節拘縮が問題であるが,術後照射は切除縁を縮小する有効な補助療法である.
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