Japanese
English
臨床経験
intraspinal cyst(premembranous hematoma)の1例
Intraspinal Cyst (premembranous hematoma) : A Case Report
徳谷 聡
1,2
,
片野 博
1
,
市川 司朗
1
,
石橋 恭之
1
,
越後谷 直樹
1
,
三浦 一志
1
,
横山 隆文
1
,
富田 卓
1
Satoshi Tokuya
1,2
1弘前記念病院整形外科
2県立中央病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Hirosaki Memorial Hospital
キーワード:
intraspinal
,
脊柱管内
,
cyst
,
嚢腫
,
lumbar spine
,
腰椎
Keyword:
intraspinal
,
脊柱管内
,
cyst
,
嚢腫
,
lumbar spine
,
腰椎
pp.1195-1198
発行日 1996年10月25日
Published Date 1996/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902027
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症例は25歳,男性.腰痛,左下肢痛を主訴とし当科を受診.左L5神経根の刺激症状あり,軽度の筋力低下が認められた.当初,腰椎椎間板ヘルニアが疑われたが,L4/5椎間板レベルからその近位に,椎間板造影にて造影剤が貯留し,MRI T2強調画像にて高信号のmassを認めた.手術では,L5神経根と癒着する嚢腫が存在した.嚢腫内には陳旧性,漿液性の血腫が貯留しており,椎間板との交通が確認された.PLL(posterior longitudinal ligament)はintactで,この血腫は硬膜外静脈からの出血がperidural membraneと椎体の間に貯留したものであると考えられた.嚢腫摘出により症状は消失した.腰椎椎間板ヘルニアの鑑別診断として,念頭におくべき病態と考えられた.
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