Japanese
English
臨床経験
Salmonella dublinによる感染性大腿動脈瘤破裂の1例
Rupture of Mycotic Femoral Aneurysm due to Salmonella dublin
柴田 佳子
1,2
,
石川 誠一
1
,
高橋 美徳
1
,
野本 努
1
,
菊井 博司
1
,
菊池 達哉
1
Yoshiko Shibata
1,2
1鶴岡市立荘内病院整形外科
2昭和大学医学部形成外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Tsuruoka City Shonai Hospital
キーワード:
Salmonella
,
サルモネラ
,
mycotic aneurysm
,
感染性動脈瘤
,
compromised host
,
易感染性患者
Keyword:
Salmonella
,
サルモネラ
,
mycotic aneurysm
,
感染性動脈瘤
,
compromised host
,
易感染性患者
pp.739-742
発行日 1996年6月25日
Published Date 1996/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901930
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抄録:サルモネラによる感染性大腿動脈瘤破裂の1例を経験した.症例,85歳,男性.左大腿部腫瘤,疼痛を主訴に来院.左大腿前内側部に10×7cm大の弾性硬の腫瘤を認め,MRI,CT上膿瘍または軟部腫瘍を疑い,摘出術を予定したが腫瘤は自潰し,敗血症性ショックとなり入院となった.第5病日,創部より動脈性の大量出血がみられ,急遽破綻した左大腿動脈を結紮切離した.入院時の創,血液培養からサルモネラが検出され,これによる感染性大腿動脈瘤破裂と診断した.サルモネラによる動脈瘤は早期に破裂することがあるので注意を要する.
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