Japanese
English
臨床経験
末節骨に内軟骨腫を合併した深指屈筋腱停止部裂離骨折の1症例
Avulsion fracture of flexor digitorum profundus insertion in which combined with enchondroma at the base of the distal phalanx
古月 顕宗
1
,
高須 誠
1
,
三輪 仁
1
,
涌井 元博
1
Kenso Kozuki
1
1総合会津中央病院整形外科
1Sogo Aizu Central Hospital, Orthopedic Department
キーワード:
avulsion fracture of flexor digitorum profundus
,
深指屈筋腱裂離骨折
,
enchondroma
,
内軟骨症
Keyword:
avulsion fracture of flexor digitorum profundus
,
深指屈筋腱裂離骨折
,
enchondroma
,
内軟骨症
pp.635-637
発行日 1996年5月25日
Published Date 1996/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901908
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抄録:深指屈筋腱停止部裂離骨折は比較的まれな外傷であり一般的に強力な外力によって生じる.裂離骨片の有無,深指屈筋腱の退縮のレベル等によって本外傷は4型に分類されている,私たちは末節骨に内軟骨腫があったため軽い外力で深指屈筋腱停止部で裂離骨折が生じた特殊な型で受傷後2週間経過した1症例を経験した.手術は骨移植後pull out法で裂離骨折をもとの部位に固定した.術後3年調査時,DIPの可動域は-30から65°と制限が見られた.深指屈筋腱停止部の裂離骨折は比較的まれであるが,本症の認識があれば診断はそれほど困難でない,しかし本症例のように原因が比較的軽い外力の場合には病的骨折も十分考慮する必要があると思われた.
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