Japanese
English
論述
頚椎前方除圧固定術の長期成績
Long-term Results of the Anterior Decompression and Fusion of Cervical Spine
金子 徳寿
1
,
小田 剛紀
1
,
美馬 弘
1
,
田中 裕之
1
,
塚本 泰徳
1
,
加藤 泰司
1
,
藤田 悟
1
,
冨士 武史
1
Noriyoshi Kaneko
1
1大阪府立病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Osaka Prefectural Hospital
キーワード:
anterior decompression and fusion
,
前方除圧固定術
,
cervical spine
,
頚椎
,
surgical results
,
手術成績
Keyword:
anterior decompression and fusion
,
前方除圧固定術
,
cervical spine
,
頚椎
,
surgical results
,
手術成績
pp.967-972
発行日 1999年8月25日
Published Date 1999/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902770
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抄録:頚椎前方除圧固定術の5年以上の成績を調査した.対象は1978年から1992年の間に頚部脊髄症に対して手術を施行し,5年以上経過観察が可能であった31例(男性20例・女性11例)である.疾患は頚椎症性脊髄症13例,頚椎椎間板ヘルニア18例で,経過観察期間は平均10年4カ月であった.臨床成績は日本整形外科学会頚部脊椎症性脊髄症治療成績判定基準(JOA score)・改善率を用いて評価し,単純X線側面像より隣接椎間の変化を検討した.平均JOA scoreは術前8.8点,術後5年14.5点(改善率72.5%),最終時14.3点(改善率67.4%)であった.固定隣接椎間のX線変化は,椎間板腔の狭小化が25例,骨棘の形成が18例,2mm以上のすべりが6例であった.脊髄症状再悪化により追加手術を要した症例は4例であり,そのうち3例は固定隣接椎間の椎間板膨隆による脊髄圧迫が主因であった.
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