Japanese
English
シンポジウム 長期成績からみたBipolar型人工股関節の適応の再検討
Bipolar Endoprosthesisの適応に関する再検討
Long-term Results of the Bipolar Endoprosthesis.
飯田 寛和
1
,
笠井 隆一
1
,
松末 吉隆
1
,
中山 裕一郎
1
,
山室 隆夫
1
Hirokazu Iida
1
1京都大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Faculty of Medicine, Kyoto University
キーワード:
バイポーラ型人工骨頭
,
Bipolar endoprosthesis
,
長期成績
,
long term results
Keyword:
バイポーラ型人工骨頭
,
Bipolar endoprosthesis
,
長期成績
,
long term results
pp.43-50
発行日 1995年1月25日
Published Date 1995/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901540
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抄録:変形性股関節症に対するBateman型Bipolar endoprosthesisの最長14年の長期成績を調査した結果,長期間安定した臨床成績とX線評価を示した群,進行性の上方移動とその合併症を認めた群,さらにUHMWPE debrisによるosteolysisを生じた群が存在した.進行性の上方移動をimplantの材質や手術手技の改良で減少させうるかは大きな課題であり,さらに通常の人工股関節置換術で最大の問題であるUHMWPE debrisによるosteolysisがBipolar endoprosthesisでも同様に生ずる.今後Bipolar型のendoprosthsisが現在の問題点を克服して利点を活かし得るには,一つにはCup関節形成術と同等の長期間の荷重に耐える臼蓋のremodellingの確実な形成条件を明らかにし,二つにはUHMWPEを使用しないか,そのwearを現在よりも著しく減少させることが必要であり,現状ではtime saving methodとしての適応は制限せざるを得ないと考えられる.
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