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特集 脊椎外科最近の進歩―長期予後からみた問題点を中心として―(第28回日本脊椎外科学会より)
腰椎変性すべり症に対する前方固定術の長期成績―術後10年以上
Long Term Results Ten or More Years Following Anterior Interbody Fusion for Lumbar Degenerative Spondylolisthesis
西澤 隆
1
,
千葉 一裕
1
,
渡辺 雅彦
1
,
藤村 祥一
1
,
平林 洌
2
,
戸山 芳昭
1
Takashi Nishizawa
1
1慶應義塾大学医学部整形外科
2慶應義塾看護短期大学
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Keio University
キーワード:
degenerative spondylolisthesis
,
変性すべり症
,
anterior interbody fusion
,
前方固定術
,
long term results
,
長期成績
Keyword:
degenerative spondylolisthesis
,
変性すべり症
,
anterior interbody fusion
,
前方固定術
,
long term results
,
長期成績
pp.481-487
発行日 2000年4月25日
Published Date 2000/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902970
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抄録:腰椎変性すべり症に対して前方固定術を行い,術後10年以上経過した27例(男性10例,女性17例)の長期成績と隣接椎間に与える影響について検討した.JOAスコアの経時的変化は,術後5年で最も高値を示し,以後漸減傾向を認めるものの、最終調査時12.8点(改善率68.8%)と良好な成績が維持されていた.前方固定術後の問題点として,隣接椎間の不安定性増大が危惧されるが,本研究の結果から,隣接椎間における最終調査時の椎間可動域ならびに椎間高は、術前と比べてむしろ有意に減少し,椎間は安定化する傾向にあることが示された.また,長期的にみた隣接椎間の変化は加齢による影響も大きく,必ずしも前方固定術のみによる変化とはいえなかった.DSに対する前方固定術は,その長期成績と隣接椎間に与える影響の点からみて,長期的にも良好な成績が期待できる術式といえる.
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