Japanese
English
論述
骨盤部悪性骨腫瘍に対する寛骨臼を含めた切除及びその再建術
Resection Involving Acetabulum and Reconstruction for Malignant Pelvic Bone Tumors
徳海 裕史
1
,
土屋 弘行
1
,
高木 泰孝
1
,
勝尾 信一
1
,
坪田 聡
1
,
富田 勝郎
1
Yuji Tokuumi
1
1金沢大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopedic Surgery, School of Medicine, Kanazawa University
キーワード:
骨盤部悪性骨腫瘍
,
malignant pelvic bone tumors
,
再建術
,
reconstruction
,
人工股関節置換術
,
total hip arthroplasty
,
股関節固定術
,
hip arthrodesis
,
同種骨移植
,
allograft
Keyword:
骨盤部悪性骨腫瘍
,
malignant pelvic bone tumors
,
再建術
,
reconstruction
,
人工股関節置換術
,
total hip arthroplasty
,
股関節固定術
,
hip arthrodesis
,
同種骨移植
,
allograft
pp.895-899
発行日 1993年8月25日
Published Date 1993/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901170
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抄録:寛骨臼の切除を必要とした骨盤部悪性骨腫瘍10例の切除及び再建方法について検討した.平均経過観察期間は28ヵ月であり,1例のみ脊椎転移により1年4ヵ月でDODであったが,他9例では2例がNED,7例がCDFであり,局所再発も1例のみで,経過良好であった.しかし生存中の9例におけるEnnekingの機能評価ではgoodが2例,fairが4例,poorが3例と成績不良であった.また合併症は感染を4例と高率に認めた.
寛骨臼切除後の再建術には様々な方法がある.今回それぞれの再建術の利点,欠点を考慮して再建術の選択肢を作成した.関節固定術は若年者で切除後の脚長差があまり生じない症例に,autoclaved autograft+THAは骨硬化性病変に,allogrfat+THAは溶骨性病変で入手が可能な場合に,腫瘍用制御型人工関節は早期離床の必要な高齢者や癌骨転移例に用いることが望ましいと考えられた.
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