Japanese
English
論述
高齢者の腰曲がり歩行と腰椎アライメント
Lumbar Sagittal Alignment Affects Walking Posture of Aged People
大川 淳
1,3
,
請川 洋
1
,
宮沢 あかね
1
,
中井 修
2
,
山浦 伊裟吉
2
Atsushi Okawa
1,3
1浴風会病院整形外科
2九段坂病院整形外科
3現:東京医科歯科大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Yokufukai Hospital
キーワード:
腰椎変性後彎症
,
lumbar degenerative kyphosis
,
高齢者
,
aged people
,
脊柱変形
,
spinal deformity
Keyword:
腰椎変性後彎症
,
lumbar degenerative kyphosis
,
高齢者
,
aged people
,
脊柱変形
,
spinal deformity
pp.887-893
発行日 1993年8月25日
Published Date 1993/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901169
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
抄録:一般高齢者の腰曲がり歩行と腰椎アライメントの関係を知ることを目的に,老人ホーム入所者203名(平均年齢77.8歳)を直接検診し,腰曲がり歩行の重症度を4段階で評価,同時にJOAスコアによりADL障害の程度を調査した.自作した骨盤支持フレーム下に撮影した立位胸腰椎X線像から,腰椎前轡角・可動域・仙骨傾斜角・胸腰移行部後彎角・胸椎後彎頂椎を計測し,腰曲がり症状の重症度と比較した.
腰曲がり歩行の重症化とともに,JOAスコアが低値となり,ADL障害をもたらしていた.重症なほど腰椎は垂直化し可動域も低下,仙骨は代償性に後傾していたが,仙骨岬角とは無関係であった.胸腰移行部後彎角は増大,胸椎後彎頂椎も低位化していた、高齢者の腰曲がり歩行はADL障害をもたらすが,その重症化は腰椎柱の垂直化と密接な関係があった.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.