Japanese
English
論述
高齢者腰椎における椎体変形と椎間板狭小の相互関係
The Relationship between Vertebral Body Deformity and Disc Narrowing in Lumbar Spine of the Elderly
大川 淳
1
,
四宮 謙一
1
,
古屋 光太郎
1
,
請川 洋
2
,
宮沢 あかね
2
,
酒井 均
2
Atsushi Okawa
1
1東京医科歯科大学整形外科
2浴風会病院整形外科
1Tokyo Medical and Dental University, Department of Orthopaedic Surgery
キーワード:
骨粗霧症
,
osteoporosis
,
椎体骨折
,
vertebral body fracture
,
変性腰椎
,
degenerative lumbar spine
,
椎間板変性
,
disc degeneration
,
高齢者
,
aged people
Keyword:
骨粗霧症
,
osteoporosis
,
椎体骨折
,
vertebral body fracture
,
変性腰椎
,
degenerative lumbar spine
,
椎間板変性
,
disc degeneration
,
高齢者
,
aged people
pp.1213-1219
発行日 1994年11月25日
Published Date 1994/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901490
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抄録:骨粗懸症による腰椎椎体変形と椎間板変性の相互関係を知る目的で,均一な生活環境で暮らしている老人ホーム居住女性56名の平均10年にわたるX線像の変化を調査した.腰椎臥位側面像をコンピューター上でディジタイズすることにより,椎体高と椎間板面積の経年的変化を評価した.
その結果,椎体変形の発生頻度は,直下の椎間板が狭小している場合には少なく,また,腰椎全体の椎間板が狭小傾向にある群でも少なかった.骨粗懸症は中手骨のDIP法にて評価したが,椎体変形数との間に直線的関係は見いだせなかった.高齢者の腰椎椎体変形には,椎体骨量だけではなく,椎間板の狭小化も相反的な影響を有すると考えられた.
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