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特集 痛みをとらえる(第21回日本脊椎外科学会より)
主題 各種治療法の適応と限界/椎間板ヘルニア
腰部椎間板ヘルニアに対する経皮的髄核摘出術の適応とその限界
Percutaneous Nucleotomy in Lumbar Disc Herniation: Its Indication and Limitation
持田 譲治
1
,
東 永廉
1
,
西村 和博
1
,
野村 武
1
,
有馬 亨
1
Joji Mochida
1
1東海大学整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Tokai University School Medicine
キーワード:
腰部椎間板ヘルニア
,
lumbar disc herniation
,
経皮的髄核摘出術
,
percutaneous nucleotomy
,
患者適応
,
patients selection
Keyword:
腰部椎間板ヘルニア
,
lumbar disc herniation
,
経皮的髄核摘出術
,
percutaneous nucleotomy
,
患者適応
,
patients selection
pp.343-349
発行日 1993年4月25日
Published Date 1993/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901082
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抄録:腰部椎間板ヘルニアに対する122例の経皮的髄核摘出術の経験から,その適応基準をすでに報告した.しかし,適応基準を満たす例の1/4がなお無効例であることは,本法が椎間板に対して幾分かの組織破壊性を持つ事実からはやや不十分な結果といえる.このため,画像所見,臨床所見,無効例に行われた後方侵襲手術所見などを再検討し,新たに副適応基準項目を加えた.これによりPN後の有効率は6ヵ月,1年,2年時ともに約8割程度まで改善し,適応基準としての精度が高まったといえる.しかし,MRIにより観察された椎間板の経時的変化や,後方手術によって確認されたPN後の椎間板の状態は,PN法が椎間板にもたらす避け難い生理的変化を示していた.従って,8割の有効率を経時的に持続させるためにも,椎間板に対して可及的に愛護的なPN手技を行うことが重要と思われた.
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