Japanese
English
論述
生体内吸収性ポリ-L-乳酸骨接合材の臨床成績
Clinical Results of Bioabsorbable Poly-L-Lactide Implants for Bone and Joint Surgery
山室 隆夫
1
,
松末 吉隆
1
,
内田 淳正
2
,
島田 幸造
2
,
下崎 英二
3
,
北岡 克彦
3
Takao Yamamuro
1
1京都大学医学部整形外科
2大阪大学医学部整形外科
3金沢大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kyoto University
キーワード:
生体内吸収性
,
bioabsoribable
,
高分子
,
ploymer
,
ポリ-L-乳酸
,
poly-L-lactide
,
骨接合
,
osteosynthesis
,
骨関節外科
,
bone/joint surgery
Keyword:
生体内吸収性
,
bioabsoribable
,
高分子
,
ploymer
,
ポリ-L-乳酸
,
poly-L-lactide
,
骨接合
,
osteosynthesis
,
骨関節外科
,
bone/joint surgery
pp.225-233
発行日 1993年3月25日
Published Date 1993/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901061
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抄録:我々は生体内吸収性高分子であるポリ-L-乳酸より作製した高強度を有する骨接合材(スクリュー,ピン,釘)を開発し,臨床応用を行ったのでその成績を報告する.症例は90例で年齢は9~72歳,経過観察期間は4カ月から2年1カ月(平均1年2カ月)であった.使用方法は,関節内または関節周囲骨折などの骨接合術が41例と最も多く,次いで人工関節部などへの移植骨の固定が39例,骨切り術8例などであった.骨癒合は人工関節部の同種骨移植術に用いた1例を除き良好に得られた.骨片の転位も96%の症例では全く認められなかった.スクリューの挿入時の折損を初期の12例(13%)に生じたが,ほとんどがタップサイズの不適合によるもので現在はこのような問題はない.材料に起因する血液生化学検査の異常や感染例はなく,また遅発性の無腐性腫脹などの副作用も現時点では認められなかった.生体内吸収性材料であるポリ-L-乳酸骨接合材は,関節部骨折,移植骨の固定などに十分使用可能である.
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