Japanese
English
誌上シンポジウム 人工股関節術後の骨折の治療
股関節インプラント周辺骨折(大腿骨側)に対する観血治療の成績
Locking Compression Plate Osteosynthesis for Periprosthetic Fractures of Femur
難波 良文
1
,
寺田 忠司
1
,
門田 弘明
1
,
児玉 昌之
1
,
相賀 礼子
1
,
花川 志郎
1
Yoshifumi Namba
1
,
Chuji Terada
1
,
Hiroaki Kadota
1
,
Masayuki Kodama
1
,
Reiko Aiga
1
,
Siro Hanakawa
1
1岡山労災病院整形外科
1Department of Orthopaedics, Okayama Rousai Hospital
キーワード:
ロッキングプレート
,
locking compression plate
,
LCP
,
骨接合
,
osteosynthesis
,
インプラント周辺骨折
,
periprosthetic fracture
Keyword:
ロッキングプレート
,
locking compression plate
,
LCP
,
骨接合
,
osteosynthesis
,
インプラント周辺骨折
,
periprosthetic fracture
pp.669-674
発行日 2008年7月25日
Published Date 2008/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101321
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股関節インプラント周辺骨折症例のほとんどは骨質も悪いうえに,インプラントの弛みの問題もあり,その治療は困難なことが多い.今回われわれは,過去5年に,観血治療が必要であった8症例(全例女性,平均年齢は81歳で,セメントタイプは4例,セメントレスタイプは4例)について,ロッキングプレート(LCP)を用いた観血治療の成績をまとめたので報告する.症例によって,骨移植の追加,ダブルプレート,ワイヤーの追加を行った.全例骨癒合が得られ,もともと介助歩行が必要であった3例を除き,ほぼ受傷前の歩行能力を獲得して退院した.セメントレス症例では骨皮質は薄く,近位部をmonocortical screwだけで内固定するには困難なため,ワイヤリングの追加などのオプションが必要であった.LCPを使用することによって,従来のプレートよりも固定力はよくなったが,インプラント周辺骨折は,LCPだけではまだ解決されず,特にセメントレスインプラントが入っている場合は,あらゆる追加手技を用意して対応する必要があると考えられた.
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