Japanese
English
論述
成人臼蓋形成不全股に対するChiari骨盤骨切り術の術後成績―骨シンチグラフィー所見との関連
Results of Chiari Pelvic Osteotomy for Acetabular Dysplasia in Adults: Association with Bone Scintigraphic Findings
中村 宣雄
1
,
大園 健二
1
,
菅野 伸彦
1
,
高岡 邦夫
1
,
小野 啓郎
1
Nobuo Nakamura
1
1大阪大学医学部整形外科教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Osaka University Medical School
キーワード:
臼蓋形成不全股
,
acetabular dysplasia of hip
,
キアリ骨盤骨切り術
,
Chiari's osteotomy of pelvis
,
骨シンチグラフィー
,
radioisotope scanning of bone
Keyword:
臼蓋形成不全股
,
acetabular dysplasia of hip
,
キアリ骨盤骨切り術
,
Chiari's osteotomy of pelvis
,
骨シンチグラフィー
,
radioisotope scanning of bone
pp.131-136
発行日 1993年2月25日
Published Date 1993/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901041
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抄録:臼蓋形成不全股に対するChiari骨盤骨切り術の適応の限界を明らかにするために,Chiari骨盤骨切り術術前の骨シンチグラフィー所見と術後成績を比較検討した.対象は,術前に骨シンチを施行した変形性股関節症例61例64関節で,X線学的病期は前,初期股関節症37関節,進行期27関節であった.経過観察期間は2年から9年7ヵ月,平均4年9ヵ月であった)術前の骨シンチ所見から1型(正常~軽度hot型;33関節),II型(荷重部hot型;16関節),III型(荷重部と内側部のdouble hot型;15関節)の3型に分類した,術後最終調査時の股関節機能評価において日整会変股症判定基準で79点以下の成績不良例は1型,II型では見られず,III型で7関節(47%)に見られた)またX線学的に関節症性変化が進行したII関節中9関節がIII型であった.以上より,骨シンチ上double hotサインを呈する症例はChiari手術の適応とすべきでないと考える.
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