Japanese
English
論述
キアリ骨盤骨切り術後の臼蓋remodeling
Remodeling of the Acetabulum after Chiari Pelvic Osteotomy
山田 治基
1
,
坂巻 豊教
1
,
泉田 良一
1
,
柳本 繁
1
,
福 秀二郎
1
,
石橋 昌則
1
,
吉田 宏
1
,
矢部 裕
1
Harumoto Yamada
1
1慶応義塾大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Keio University, School of Medicine
キーワード:
キアリ骨盤骨切り術
,
Chiari pelvic osteotomy
,
変形性股関節症
,
osteoarthritis of the hip joint
,
再構築
,
remodeling
Keyword:
キアリ骨盤骨切り術
,
Chiari pelvic osteotomy
,
変形性股関節症
,
osteoarthritis of the hip joint
,
再構築
,
remodeling
pp.691-699
発行日 1991年6月25日
Published Date 1991/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900363
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抄録:キアリ骨盤骨切り術における術後の臼蓋remodelingが術後臨床成績にいかに関係しているか,骨切りの諸因子がremodelingにどのように影響しているかを調べる目的で,二次性変股症に対して本法を施行した47関節について臨床成績とX線写真上の変化を調査した.remodelingを新臼蓋と骨頭の曲率の一致度,新臼蓋縁の骨硬化および関節裂隙の狭小化の観点より3段階に評価した.remodeling評価が良い群は術後臨床成績も良いという相関が認められたが,この相関は前,初期変股症群よりも進行期変股症群で明瞭であった.remodeling評価と術前の病期,年齢,骨片移動度および術後Acetabular Head lndex(AHI)の間には相関が認められたが,術前後Sharp角,術前AHI,骨切り高位,骨切り角,骨頭形態および遊離骨移植の有無とremodelingの間には相関は認められなかった.臨床成績の改善は,初期のみならず進行期変股症でも明らかであり,本法は適応の広い手術法と考えられた.
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