Japanese
English
論述
陳旧性前十字靱帯損傷膝における関節症性変化―特にその促進因子について
Osteoarthritic Changes in the Chronic Anterior Cruciate Ligament lnsufficiency of the Knee
石村 雅男
1
,
島屋 正孝
1
,
玉井 進
1
,
三馬 正幸
1
,
幅田 孝
1
,
藤沢 義之
1
Masao Ishimura
1
1奈良県立医科大学整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Nara Medical University
キーワード:
前十字靱帯機能不全
,
anterior cruciate ligament insufficiency
,
X線像
,
radiogram
,
関節症性変化
,
osteoarthritic change
,
下肢アラインメント
,
alignment
Keyword:
前十字靱帯機能不全
,
anterior cruciate ligament insufficiency
,
X線像
,
radiogram
,
関節症性変化
,
osteoarthritic change
,
下肢アラインメント
,
alignment
pp.137-141
発行日 1993年2月25日
Published Date 1993/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901042
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抄録:膝関節前十字靱帯損傷後5年以上放置された症例59例59膝を対象に,X線上の関節症性変化を促進させうる要因として,①受傷後の経過期間,②受傷時年齢,③受傷後の活動性,④合併損傷,⑤下肢alignmentについて調査検討した,その結果,受傷後の経過期間が長く,受傷時年齢が高いほど,また受傷後の活動性が高いほど高度な関節症性変化がみられた.合併損傷に関しては,内側側副靱帯および内側半月板損傷を合併する症例に進行例が多かった.下肢alignmentについては受傷時の膝関節に明らかな内反がみられ,荷重・非荷重による膝関節内反動揺性の存在する症例に関節症性変化が増悪しやすいことがわかった.
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