Japanese
English
臨床経験
pubic osteolysisと思われる2症例
Two Cases of Pubic Osteolysis
石井 薫
1,2
,
末松 典明
1
,
三上 和雄
1
Kaoru Ishii
1,2
1北見赤十字病院整形外科
2現連絡先:進藤病院
1Department of Orthopedic Surgery, Kitami Red Cross Hospital
キーワード:
恥骨骨溶解
,
pubic osteolysis
,
放射線性骨壊死
,
radiation necrosis
,
外傷
,
trauma
,
骨粗鬆症
,
osteoporosis
,
骨壊死
,
osteonecrosis
Keyword:
恥骨骨溶解
,
pubic osteolysis
,
放射線性骨壊死
,
radiation necrosis
,
外傷
,
trauma
,
骨粗鬆症
,
osteoporosis
,
骨壊死
,
osteonecrosis
pp.1389-1392
発行日 1992年12月25日
Published Date 1992/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901007
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抄録:単純X線にて恥骨に骨溶解像を認め,pubic osteolysisが疑われた2例を経験したので報告する.2例とも高齢の女性で悪性腫瘍の既往があった.症例1は放射線治療の既往があったが症例2にはなかった.X線上の特徴は骨折線とその周囲の骨溶解像の出現であった.症例1は骨硬化像が強かったが,症例2には認められなかった.病理組織学的には壊死骨,破骨細胞,新生骨,線維性結合織に占められた骨髄腔が認められ,骨折の修復像と考えられた.症例1は新生骨,症例2は壊死骨,破骨細胞に富んでいた.
診断について,症状の経過,理学所見も重要ではあるが,確定診断のためには開放生検が必要であると考えられた.しかし,症例1のように放射線治療の既往がある場合には,開放生検を行ってもpubicosteolysisと放射線性骨壊死との鑑別はつけ難い.
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