Japanese
English
臨床経験
化膿性筋炎7例の治療経験
Seven Cases of Pyomyositis
高桑 巧
1,2
,
末松 典明
1
,
菅原 修
1
,
猪川 輪哉
1
,
岡 哲夫
1
,
辻 宗啓
1
,
佐藤 淳
3
Takumi Takakuwa
1,2
1北見赤十字病院整形外科
2現富良野協会病院整形外科
3旭川医科大学整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Kitami Red Cross General Hospital
キーワード:
化膿性筋炎
,
pyomyositis
,
免疫能低下
,
immunocompromised host
,
外傷
,
trauma
Keyword:
化膿性筋炎
,
pyomyositis
,
免疫能低下
,
immunocompromised host
,
外傷
,
trauma
pp.1339-1342
発行日 1995年11月25日
Published Date 1995/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901780
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抄録:筆者らは過去8年間に7例の化膿性筋炎を加療する機会を得たので若干の文献的考察を加えて報告する.症例は1987年9月から1994年9月までに化膿性筋炎により当科にて加療した7例で男性4例,女性3例,平均年齢38歳であった.部位は腸腰筋2例,大腿部2例,傍脊柱筋1例,三角筋1例,前経骨筋1例で,起炎菌はMRSA 1例を含めるとStaphylococcus aureusが3例と最も多かった.免疫能低下をきたす基礎疾患を有するものは4例と半数以上で,打撲や虫刺されといった外傷歴を有するものも4例と半数以上みられ,これらと発症との関連性が示唆された.診断にはMRI,エコー下穿刺が有効と考えられるが,なによりも,化膿性筋炎の存在を念頭に置くことが重要であると考えられる.
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