Japanese
English
臨床経験
頸椎・胸椎・腰椎多発性椎聞板ヘルニアにより広範脊柱管狭窄症状を呈した1例
Multiple Cervical, Thoracic, and Lumbar Disc Hemiations: A Case Report
保坂 泰介
1
,
四方 實彦
1
,
田口 保志
1
,
田中 千晶
1
,
多田 弘史
1
,
相馬 靖
1
,
古川 泰三
1
,
石田 勝正
2
Taisuke Hosaka
1
1京都市立病院整形外科
2国立京都病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kyoto City Hospital
キーワード:
多発性椎間板ヘルニア
,
multiple disc helniations
,
外科的治療
,
surgical treatment
,
脊椎前方インスツルメンテーション
,
anterior spinal instrumentation
Keyword:
多発性椎間板ヘルニア
,
multiple disc helniations
,
外科的治療
,
surgical treatment
,
脊椎前方インスツルメンテーション
,
anterior spinal instrumentation
pp.1393-1398
発行日 1992年12月25日
Published Date 1992/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901008
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抄録:我々は頸椎・胸椎・腰椎すべてのレベルに多発性に生じた椎間板ヘルニアに対し,合計5椎間の手術を一期的に施行した1例を経験したので報告する.症例は45歳,男性,主訴は歩行困難.当科入院時,両上・下肢に腱反射亢進と異常反射が見られ,両大腿と右下腿の筋力低下,左下肢の発汗異常・温痛覚低下・シビレ感と両大腿前面の異常知覚を認めた.MRIにてC5/6・C6/7・T11/12・L11/2・L2/3レベルの椎間板の後方膨隆による脊髄・硬膜圧迫,ミエログラムにて同部の通過障害を認めた.手術はまず,胸腰椎部に対し前方侵入による除圧と骨移植による椎間固定,さらにL1-3に金田デバイスによる椎体前方固定を行った.次に,頸椎前方除圧と骨移植による固定を行った.頸椎・胸椎・腰椎に対する一期的手術と上部腰椎に対するinstrumentationにより,術後の早期離床・早期リハビリが可能となり,良好な成績を得ることができた.
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