Japanese
English
論述
胸腰椎損傷に対するanterior two-rod plateを用いた前方除圧固定術の臨床成績
Clinical Results of Anterior Two-Rod Plate Surgery for Thoracolumbar Spinal Injury
大竹 良治
1
,
北原 宏
1
,
南 昌平
1
,
高橋 和久
1
,
守屋 秀繁
1
Yoshiharu Ohtake
1
1千葉大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Chiba University
キーワード:
胸腰椎損傷
,
thoracolumbar spinal injury
,
ツーロッド・プレート
,
anterior two-rod plate
,
手術
,
surgery
Keyword:
胸腰椎損傷
,
thoracolumbar spinal injury
,
ツーロッド・プレート
,
anterior two-rod plate
,
手術
,
surgery
pp.1019-1025
発行日 1992年9月25日
Published Date 1992/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900933
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抄録:千葉大学整形外科およびその関連施設において,anterior two-rod plateを用いて前方除圧固定術を行った胸腰椎損傷52例の術後成績について検討することを目的とした.対象は男41例女11例の合計52例である。経過観察期間は4カ月より6年1カ月平均2年10カ月である.骨折形態では,粉砕骨折が34例で,脱臼骨折が18例である.脊柱の局所変形と腰痛との間には明らかな関連を認めなかった.神経症状の術後悪化例はなく,術前Frankel分類B,CあるいはDの不全麻痺例では1ないし2段階の改善を36例中33例(92%)に認めた.術前の排尿障害は馬尾レベル損傷例のほうが脊髄レベル損傷例より低頻度であり,術後の回復も良好であった.本手術法は前方から脊髄・馬尾の十分な除圧を行い,同時に固定がshort fusionにて可能な手術法であり,粉砕骨折等前方からの圧迫要素の大きい不全麻痺例が最も良い手術適応である.
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