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プロスタグランジンE1(以下PGE1)の誘導体で,経口投与可能なリマプロストの基礎研究において,本剤が馬尾の血流を増加させることにより神経伝導速度の改善を促し,腰部脊柱管狭窄症患者の神経性間欠跛行に有効であることが報告されている.保存療法のなかでも重要な位置づけのリマプロストの腰部脊柱管狭窄症に対する効果を,今まで研究されていないQOLへ与える影響に関して,SF-36を用いて多施設前向き研究で確認した.また腰痛,下肢痛へ与える効果も,患者本人が記載するVASスケール,フェイススケールを用いて患者側からみた主観評価を新たに試みた.結果は,投与群67例において非投与群26例と比較して有意にJOAスコア,腰痛,下肢痛のVAS,SF-36の体の痛み,活力,社会生活機能の3項目においてよい改善が得られた.これはPGE1の血管拡張作用,血小板凝集抑制作用,赤血球変形能亢進作用などに基づく強力な循環改善作用が効果を示した結果と考える.
To determine the subjective and objective effectiveness of OP-1206. α-CD (limaprost alfadex) on lumbar spinal canal stenosis, we conducted a comparative clinical study. We recruited 171 subjects and analyzed 93 (54.4%) for comparison. We used the JOA score, VAS, and SF-36 to objectively and subjectively evaluate and subjective evaluation of clinical results. The PGE1group showed better JOA score, VAS of low back and lower leg pain, and body pain, activity, and social life of SF-36.
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