Japanese
English
臨床経験
頸部砂時計腫の5例
Dumb-bell Tumors of the Cervical Spinal Cord. Report of Five Cases
隅本 毅
1
,
鈴木 勝美
1
,
佐藤 誠
1
,
松本 寿夫
1
,
塩川 靖夫
1
,
荻原 義郎
1
,
向井 智志
2
Takeshi Sumimoto
1
1三重大学医学部整形外科学教室
2津生協病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Mie University School of Medicine
キーワード:
砂時計腫
,
dumb-bell tumor
,
頸髄
,
cervical spinal cord
,
脊髄腫瘍
,
spinal cord tumor
Keyword:
砂時計腫
,
dumb-bell tumor
,
頸髄
,
cervical spinal cord
,
脊髄腫瘍
,
spinal cord tumor
pp.665-669
発行日 1987年5月25日
Published Date 1987/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907635
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抄録:脊髄腫瘍の中で,手術手技困難なものとして砂時計腫がある.砂時計腫は,その特徴ある形態からAntoni(1920)により命名されたが,発育様態が多彩であり,外科的治療に工夫を要する.今回我々が過去5年間に経験した頸部砂時計腫5例について若干の考察を加えて報告する.
5例中4例はschwannomaで良性であり,全摘にて特に問題をおこしていないが,1例はmalignantschwannomaで他院で5回の手術が行われたが,paravertebral massはいずれの手術時も放置されていた.脊髄砂時計腫の手術にあたり,腫瘍の組織学的特徴にもよるが,再手術例の予後は一般に非常に悪いため,一次的全摘出術を行うべきである.
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