Japanese
English
特集 主題I:Spinal Dysraphism/主題II:Pedicular Screwing(第19回日本脊椎外科学会より)
主題II:Pedicular Screwing
pedicle screwの固定力に関する実験的研究―骨粗鬆症との関係について
An Experimental Study on Transpedicular Screw Fixation Force in Relation to Osteoporosis of the Lumbar Spine
曽雌 茂
1
Shigeru Soshi
1
1東京慈恵会医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Jikei University School of Medicine
キーワード:
椎弓根螺子
,
pedicle screw
,
引き抜き試験
,
pull-out study
,
骨粗鬆症
,
osteoporosis
,
骨セメント
,
bone cement
,
腰椎
,
lumbar spine
Keyword:
椎弓根螺子
,
pedicle screw
,
引き抜き試験
,
pull-out study
,
骨粗鬆症
,
osteoporosis
,
骨セメント
,
bone cement
,
腰椎
,
lumbar spine
pp.451-457
発行日 1991年4月25日
Published Date 1991/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900330
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抄録:椎体の骨粗霧化の程度とscrewの固定力との関係を調べるために,腰椎部の摘出標本を用いてscrewの引き抜き試験を行った.骨粗鬆化の程度は慈大式分類,骨塩量,MD法にて評価した.screwの引き抜き強度は,7.0mmのscrewを使用した場合,慈大式分類別にみてみると,正常群では平均1056.4Nであったのに対し,1度群では平均495.6N,2度群では平均269.5Nであり,正常群の約1/2,および1/4に低下していた.また,骨塩量,MD法の各パラメーターとの間にも相関が認められた.従って,術前にこれらの方法を用いて骨粗鬆化の程度を判定することが,screwの固定力を予測するうえで重要と考えられた.一方,骨粗鬆化を有する椎体にbone cementを使用した場合,その引き抜き強度は,bone cementを使用しない場合の約2倍の値を示したことから,骨粗鬆化の高度な症例では,bone cementを使用することも有用と思われる.
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