Japanese
English
特集 主題I:Spinal Dysraphism/主題II:Pedicular Screwing(第19回日本脊椎外科学会より)
主題II:Pedicular Screwing
pedicle screw plating法の問題点―神経障害とスクリューについて
Problematical Factors in Pedicle Screw Fixation: The Relationship between Neurologic Impairments and Instrumentation
松崎 浩巳
1
,
徳橋 泰明
1
,
奥村 栄次郎
1
,
石原 和泰
1
,
若林 健
1
,
星野 雅洋
1
,
平良 勝成
1
,
鈴木 精
1
,
鳥山 貞宜
1
Hiromi Matsuzaki
1
1日本大学医学部整形外科
1The Department of Orthopaedic Surgery, Nihon University, School of Medicine
キーワード:
椎弓根スクリュー
,
pedicle screw
,
後側方固定術
,
posterolateral fusion
,
スパイナルインスツルメンテーション
,
spinal instrumentation
Keyword:
椎弓根スクリュー
,
pedicle screw
,
後側方固定術
,
posterolateral fusion
,
スパイナルインスツルメンテーション
,
spinal instrumentation
pp.507-514
発行日 1991年4月25日
Published Date 1991/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900336
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抄録:腰仙椎疾患に対して,除圧,後側方固定術に加え,pedicle screw plating(PSP)法を行った.術後8カ月以上経過した80例について神経障害の発生とインストルメントの関係を検討した.スクリューの刺入角度について腰椎側面X線像よりsagittal screw angle(SSA)を,CT像よりtransverse screw angle(TSA)を測定した.神経損傷例は8例(10%)に認められ,SSAがマイナスの場合,神経の損傷をきたす傾向にあった.ペディクルの内下方1/4は神経損傷が起こり易いcritical zone,上内方1/4は比較的安全なsafety triangleが存在する.screwingの際,SSAを0゜か軽度プラスにすることが肝要と考えられた.スクリュー折損は30例(37.5%)に認められたが,大部分は術後6カ月の骨癒合が完成した後であり,移植骨のelasticityがスクリューの疲労折損を招来すると考えられた.骨癒合後も脊柱の可動性がある程度存在するため,スクリューの折損は必ずしもマイナスの側面ばかりではないといえる.また椎体間の安定化のためdistractionよりもcompressionを追加することが有効と思われた.
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