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特集 不安定腰椎(第18回日本脊椎外科研究会より)
論文
腰椎辷り症に対するspinal plate & pedicular screwing法―術前・術後の不安定性の検討
Spinal Plate and Pedicular Screwing for the Lumbar Spondylolisthesis: Clinical Studies on the Pre-and Post-operative Instability
上岡 禎彦
1
,
山本 博司
1
,
谷 俊一
1
,
星島 一夫
1
,
山口 龍彦
1
Yoshihiko Kamioka
1
1高知医科大学整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Kochi Medical School
キーワード:
腰椎辷り症
,
lumbar spondylolisthesis
,
脊椎プレート・椎弓根部螺子固定法
,
spinal plate & pedicular screwing
,
術前・術後不安定性
,
pre-and post-operative instability
Keyword:
腰椎辷り症
,
lumbar spondylolisthesis
,
脊椎プレート・椎弓根部螺子固定法
,
spinal plate & pedicular screwing
,
術前・術後不安定性
,
pre-and post-operative instability
pp.547-553
発行日 1990年4月25日
Published Date 1990/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900097
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抄録:腰椎辷り症に対して,我々が施行してきたspinal plate & pedicular screwing法が隣接残存椎間にいかなる影響を及ぼすのか,術前・術後の腰椎不安定性について検討した.術後少なくとも7ヵ月以上追跡調査できた腰椎分離辷り症13例,腰椎変性辷り症13例の計26症例を対象とし,術前・術後腰椎R. O. M.の変化,各残存椎間については,その可動域の変化,椎体前方・後方辷り,回旋等の不安定性出現の有無につき検討した.また,固定椎角および辷りの整復度が上下隣接残存椎間に及ぼす影響や,術前・術後の固定椎間板高についても検討した.椎間固定術は,当然上下隣接残存椎間に影響を及ぼしてくるが,椎間可動域の代償機能は辷りの整復度よりも,むしろ固定椎角に影響を受けていた.生理的前彎位に固定することが最も重要で,そのためにはP. L. I. F.移植骨の圧潰予防や,獲得alignmentを維持するための工夫が重要と思われた.
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