Japanese
English
臨床経験
不安定性胸・腰椎損傷に対するpedicular screwing
Pedicular Screwing for Unstable Thoracic and Lumbar Spinal Injury
島田 洋一
1
,
佐藤 光三
1
,
阿部 栄二
1
,
山本 正洋
2
,
千葉 光穂
2
,
成田 裕一郎
2
,
水谷 羊一
3
,
森田 裕己
4
Yoichi Shimada
1
1秋田大学医学部整形外科
2秋田労災病院整形外科
3山本組合総合病院整形外科
4秋田組合総合病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Akita University
キーワード:
椎弓根螺子
,
pedicular screw
,
脊椎損傷
,
spinal injury
,
手術療法
,
surgical management
Keyword:
椎弓根螺子
,
pedicular screw
,
脊椎損傷
,
spinal injury
,
手術療法
,
surgical management
pp.1375-1380
発行日 1992年12月25日
Published Date 1992/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901004
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抄録:Pedicularscrewを用いて再建を行った不安定な胸・腰椎損傷について検討した.対象は12例(男11例,女1例)で,手術時年齢は平均37.5歳,経過観察期間は平均2.9年である.損傷型は屈曲回旋脱臼骨折が9例で最も多く,屈曲伸展損傷が2例,勢断脱臼骨折が1例であった.損傷高位はT11/12,T12/L1がそれぞれ3例と最も多かった.使用した内固定用システムはSteffee 4例,CD 3例,Kaneda式3例,我々のシステム(Akita式)2例であった.術前と経過観察時の麻痺の推移をみると,術前,FrankelのB,C,Dの不全麻痺9例中5例,55.6%が1段階以上の改善を示した.胸椎部の屈曲回旋脱臼骨折と屈曲伸展損傷9例の局所後彎の推移をみると,全例でよく改善し,術前の平均後彎角度25.7°が術後8.1°となり,後彎が平均68.5%改善されていた.重篤な合併症はみられず,全例で骨癒合が得られた.本法は椎体の一部にvertical stabilityが得られる場合は特によい適応があると思われた.
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