Japanese
English
特集 ロコモティブシンドローム・運動器疾患のリハビリテーション—up to date—
1 ロコモティブシンドロームの概念と最近の話題
Locomotive Syndrome : The Concept and Recent Topics
中村 耕三
1
Kozo Nakamura
1
1国立障害者リハビリテーションセンター
キーワード:
ロコモティブシンドローム
,
運動器症候群
,
ロコモ度テスト
,
日常生活動作
,
健康寿命
Keyword:
ロコモティブシンドローム
,
運動器症候群
,
ロコモ度テスト
,
日常生活動作
,
健康寿命
pp.890-893
発行日 2016年12月18日
Published Date 2016/12/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨 超高齢社会を迎え多くの人が運動器を80年以上使用することとなり,運動器の健康のための対策が必要になった.ロコモティブシンドローム(以下,ロコモ)はそのための概念で,運動器の障害によって歩行機能の低下をきたした状態をいう.生涯にわたる運動器の健康を守る工夫,早期発見,早期介入が重要である.
ロコモの認知度は現在47.3%と向上してきているが,20〜30歳代での認知率が低く,若年者向けの啓発活動が課題である.若年者にも適応できる評価法として,ロコモ度テスト(立ち上がりテスト,2ステップテスト,自記式質問票ロコモ25)が開発され,早期発見へ大きなツールとなっている.運動器学としての幅広い取り組みが必要である.
Copyright © 2016, The Japanese Association of Rehabilitation Medicine. All rights reserved.