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誌上シンポジウム 小児の脊柱変形と脊椎疾患—診断・治療の急所
腰椎形成不全性すべり症と分離症の診断と治療
Diagnosis and Treatments for Spondylolysis and Spondylolisthesis in Adolescents
渡辺 航太
1
Kota WATANABE
1
1慶應義塾大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopaedic Surgery, Keio University
キーワード:
腰椎形成不全すべり症
,
lumbar dysplastic spondylolisthesis
,
腰椎分離症
,
lumbar spondylosis
Keyword:
腰椎形成不全すべり症
,
lumbar dysplastic spondylolisthesis
,
腰椎分離症
,
lumbar spondylosis
pp.51-56
発行日 2019年1月25日
Published Date 2019/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408201259
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腰椎分離症と腰椎形成不全性すべり症は,小児の腰椎疾患で見落としてはならない疾患である.腰椎分離症の病態は疲労骨折であるため,治療開始のタイミングは予後に大きな影響を及ぼす.特に偽関節化した分離部は保存治療により骨癒合することはないため,早期発見・早期治療が重要である.形成不全性すべり症で分離がある症例では神経症状が発症しにくいので,発見が遅くなる場合がある.特に仙骨終板のドーム化の所見がある場合はすべりの進行は必至と考えられているため,可及的早期の手術が望ましい.
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