Japanese
English
特集 脊椎脊髄疾患に対する分類・評価法
第3章 腰椎
発育期腰椎分離症の分類
The Classification of the Lumbar Spondylolysis in Children & Adolescent
前田 徹
1
,
西良 浩一
1
Toru MAEDA
1
,
Koichi SAIRYO
1
1徳島大学運動機能外科学
1Department of Orthopedics, Tokushima University
キーワード:
腰椎分離症
,
the lumbar spondylolysis
,
分類
,
classification
,
分離すべり症
,
isthmic spondylolisthesis
Keyword:
腰椎分離症
,
the lumbar spondylolysis
,
分類
,
classification
,
分離すべり症
,
isthmic spondylolisthesis
pp.369-373
発行日 2020年4月25日
Published Date 2020/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002201372
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
腰椎分離症は発育期に発症するparsの疲労骨折である.家族内発生例が多く報告されており7),常染色体優性遺伝を提唱する報告もある.そのほとんどが発育期に発症し,成人以後に新鮮例として生じることは少ない.疲労骨折のため,早期診断されれば,もとどおりの骨修復が得られる.つまり,つく分離とつかない分離を見極める分類が必要である.さらに,骨癒合が得られず偽関節に至った場合,痛い分離症と痛くない分離症の分類を知っておく必要がある.また,発育期では,すべり症に進展する場合があり,すべる分離とすべらない分離の分類を知っておくことが肝要である.つまり,整形外科医が知っておくべき分離症の分類としては,
1)つく分離(骨癒合が得られる)とつかない分離(骨癒合が得られない)
2)痛い分離と痛くない分離
3)すべる分離とすべらない分離
の3点に集約される.
Copyright © 2020, MIWA-SHOTEN Ltd., All rights reserved.