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書評 小児骨折における自家矯正の実際—骨折部位と程度からわかる治療選択
田中 正
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1君津中央病院・医務局
pp.1109
発行日 2017年11月25日
Published Date 2017/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200966
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小児骨折では長らくBlountの“Non-operative dogma”(非手術治療の教義)というものがあった.すなわち,小児骨折は早期の骨癒合とリモデリンングのため,通常は保存的治療で良好な結果が期待できるというもので,これが小児骨折治療の常識とされていた.私が整形外科医になりたてのころは,①10歳以下の骨折は小児骨折の範疇に入り,リモデリングが期待できる,②関節可動方向の変形はよく矯正される(例えば肘・膝では矢状面),③内外反/回旋変形は矯正されない,と教わり,今でもこのようなことを記載している成書をみかけることがある.
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