発行日 2010年7月1日
Published Date 2010/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2010269570
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圧迫骨折により遅発性に下肢麻痺が出現した症例や、3ヵ月以上続く疼痛により日常生活動作(ADL)困難な症例に対し脊椎固定術を行い1年以上経過した29例を対象に、術後成績について検討した。29例中、1年以上経過し、術後成績を評価できたのは26例、経過観察できなかった3例は理由なく来院なし2例、遠方に転院1例であった。26例(女性23例、男性3例、63~82歳・平均75.1歳)の経過観察期間は1~10.5年(平均3.1年)であった。他部位での新規骨折は11例に発生した。骨密度、既存骨折、矯正角度の中で大きな矯正角度が新規骨折骨折の要因として有意であった。陳旧性骨粗鬆症性圧迫・偽関節の手術において解剖学的整復より、若干後彎を残存させた方がよい可能性が示唆された。
©Nankodo Co., Ltd., 2010