--------------------
書評 臨床研究の道標 第2版 上・下巻
菊地 臣一
1,2
1福島県立医科大学
2ふくしま国際医療科学センター
pp.1108
発行日 2017年11月25日
Published Date 2017/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200965
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
畏友で,同志でもある福原俊一先生が『臨床研究の道標(みちしるべ)』の第2版を出版された.第2版は,2013年に出版された第1版と違って,上・下の2巻で構成されている.
第1版の発行から4年での第2版,しかも上・下2巻と,より充実した内容である.この事実は,いかに臨床研究の領域が深化し,そして多岐に渡り,しかも進歩が早いかを示している.もう1つは,医療者の臨床研究への関心が高くなっていることを明らかにしている.私が若かった頃,「私の経験では」という言葉が学会では通用していた.本書が好評を以て迎えられている事実は,そのような時代が今は過去になったという証左でもある.
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.