Japanese
English
整形外科診療における最先端技術 Ⅳ.カスタムメイドインプラント
自家骨製ネジによる骨折治療
Fracture repair using the autologous bone screw
今出 真司
1
,
内尾 祐司
1
,
若槻 拓也
1
,
古屋 諭
2
,
中澤 耕一郎
2
,
松村 浩太郎
2
S. Imade
1
,
Y. Uchio
1
,
T. Wakatsuki
1
,
S. Furuya
2
,
K. Nakazawa
2
,
K. Matsumura
2
1島根大学整形外科
2島根県産業技術センター
1Dept. of Orthopaedics, Shimane University, Izumo
キーワード:
autologous bone screw
,
high-precision processing technology
Keyword:
autologous bone screw
,
high-precision processing technology
pp.230-234
発行日 2019年4月25日
Published Date 2019/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei75_230
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は じ め に
骨折治療では主にチタン製ネジが使用されている.チタンは生体適合性がよく耐食性に優れ,ステンレス鋼に比較し高強度低剛性を有する骨折内固定に適した素材である.一方で,骨折治癒後は異物となり抜去を要する.偽関節症例では抜去後のネジ孔が骨欠損部となって問題を上乗せする.こうした問題を解決するため,筆者らは患者自身の骨をネジへ加工し骨接合を行う「自家骨製ネジによる骨接合術」を考案した.専用機器開発から実臨床応用まで行い,現在はより汎用性を高めた骨折治療支援システム構想を立ち上げているので紹介する.
© Nankodo Co., Ltd., 2019