整形外科/知ってるつもり
痛みの可視化と疼痛緩和に必要なリエゾン治療の実際
林 和寛
1,2
,
池本 竜則
1,3
,
牛田 享宏
1,3
Kazuhiro HAYASHI
1,2
,
Tatsunori IKEMOTO
1,3
,
Takahiro USHIDA
1,3
1愛知医科大学学際的痛みセンター
2名古屋大学医学部附属病院リハビリテーション科
3愛知医科大学運動療育センター
pp.260-268
発行日 2016年3月25日
Published Date 2016/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200490
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はじめに
痛みは不快な感覚・情動経験であり,侵害刺激に起因するだけではなく,認知・情動的側面が影響を及ぼすことが知られている.多様な要因がかかわる「痛み」を客観的にとらえるために,脳内神経活動を用いた評価の試みが行われている.本稿では,痛みにかかわる脳内神経活動の知見を紹介するとともに,痛みを遷延させる認知・情動的要因の評価と介入方策を概説し,患者の痛みにかかわる問題を解決するための一助としたい.
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