Japanese
English
特集 オンライン診療への取り組みと今後の展望
運動器慢性疼痛に対するオンラインリハビリテーション
Online rehabilitation for chronic musculoskeletal pain
林 和寛
1
,
三木 健司
2
Kazuhiro HAYASHI
1
,
Kenji MIKI
2
1Department of Physical Therapy and Rehabilitation Science, University of Iowa
2大阪行岡医療大学,医療学部
キーワード:
Fitbit
,
Wearable devices
,
Rehabilitation
Keyword:
Fitbit
,
Wearable devices
,
Rehabilitation
pp.23-32
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001997
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要旨:近年,ウェアラブル端末が急速に普及しており,医療への応用が期待されている。なかでもFitbit社におけるウェアラブル端末の販売台数は,世界第4位であり,本邦ではApple社に次いで第2位に位置している。Fitbitは多くの機能を有しており,アクティビティの記録,睡眠の記録,心拍数の記録が可能である。測定の妥当性は様々なウェアラブル端末において検証されており,Fitbitを用いた研究報告が多い。近年のシステマティック・レビューの結果では,Fitbitを使用した者は,使用しなかった者と比較して,1日あたりの歩数と,中強度から高強度の活動時間において,有意に高値を示した。運動器慢性疼痛を有する患者のリハビリテーションにおいては,Fitbitと患者指導を併用して実施することは痛みを減少する可能性が示唆される。Fitbitを用いて日常生活を定量的に測定することは,医療従事者が「患者の思い」を深く知るための,一助となることが期待される。
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