Japanese
English
誌上シンポジウム 慢性疼痛と原因療法―どこまで追究が可能か
脊椎脊髄疾患の神経障害性疼痛に対する薬物治療戦略
Pharmacologic Management of Neuropathic Pain
井上 真輔
1
,
牛田 享宏
1,2
,
池本 竜則
1,2
,
河合 隆志
1
Shinsuke INOUE
1
,
Takahiro USHIDA
1,2
,
Tatsunori IKEMOTO
1,2
,
Takashi KAWAI
1
1愛知医科大学学際的痛みセンター
2愛知医科大学運動療育センター
1Multidisciplinary Pain Center, Aichi Medical University
2Institute of Physical Fitness, Sports Medicine and Rehabilitation, Aichi Medical University
キーワード:
神経障害性疼痛
,
neuropathic pain
,
プレガバリン
,
pregabalin
,
神経根障害
,
radiculopathy
Keyword:
神経障害性疼痛
,
neuropathic pain
,
プレガバリン
,
pregabalin
,
神経根障害
,
radiculopathy
pp.1199-1203
発行日 2013年12月25日
Published Date 2013/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408102908
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
神経障害性疼痛には,怪我や熱傷などによる侵害受容性疼痛とは異なった治療が必要であり,神経障害性疼痛に有効な薬剤を適切に使用できる知識が求められる.本稿では各種ガイドラインに基づいた薬物治療戦略を紹介したうえで,近年広く用いられるようになった抗てんかん薬(プレガバリン)の脊椎脊髄疾患に対する臨床効果と使用上の注意点について,われわれの成績を交えて述べる.プレガバリンは,副作用の頻度は高いものの,非ステロイド性抗炎症薬でみられるような重篤な副作用は少ないことから,処方用量に注意して副作用への注意喚起を怠らなければ,神経障害性疼痛,特に脊椎の神経根障害に対して極めて有用な治療法となりうる.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.