Japanese
English
特集 整形外科とメンタルヘルス
運動器疼痛と痛みリエゾン外来
Musculoskeletal pain and pain liaison clinic
鉄永 倫子
1
,
鉄永 智紀
1
Tomoko TETSUNAGA
1
1岡山大学病院,運動器疼痛センター
キーワード:
Musculoskeletal pain
,
Liaison
,
Anxiety
Keyword:
Musculoskeletal pain
,
Liaison
,
Anxiety
pp.699-706
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000002579
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:運動器とは,身体運動を可能にする器管で身体機能を担う筋・骨格・神経系の総称で,運動器疼痛はそれらの身体運動に関わる筋・骨格・神経系の痛みである。運動器疼痛で特に生活の質(QOL)に影響するものが運動器慢性疼痛で,痛みのみならず抑うつや不安,怒りなどメンタルヘルスにも影響を与える。よって運動器慢性疼痛の治療においては心理社会的因子や環境因子にも目を向けた多職種連携によるトータルマネジメントが重要である。痛みのみならず生活に目を向けたアプローチが,集学的治療といわれ,全国各地の痛みセンターで実施されている。その一つがわれわれの運動器疼痛センターで行っている痛みリエゾン外来で,QOLの向上を目指した患者参加型外来で,多職種で行う痛み教育を主に行い主体的な参加を目指している。不安の高い症例は痛みリエゾン外来でもドロップアウトする場合があり,不安に寄り添い個々の患者に応じた問題点の整理が必要となる。
Copyright © 2023, KANEHARA SHUPPAN Co.LTD. All rights reserved.