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誌上シンポジウム Life is Motion—整形外科医が知りたい筋肉の科学
世界と戦うために—全日本柔道における筋力トレーニングの現状と未来への提案
To Win the World Championship : Strength Training in All Japan Judo Team : Current Situation and Proposal for the Future
紙谷 武
1,2
,
柏口 新二
1
Takeshi KAMITANI
1,2
,
Shinji KASHIWAGUCHI
1
1JCHO東京新宿メデイカルセンター整形外科
2全日本柔道連盟医科学
1Department of Orthopaedics, Japan Community Health Care Organization, Tokyo Shinjuku Medical Center
2All Japan Judo Federation
キーワード:
柔道
,
judo
,
筋力トレーニング
,
resistance training
,
アンケート調査
,
questionary investigation
Keyword:
柔道
,
judo
,
筋力トレーニング
,
resistance training
,
アンケート調査
,
questionary investigation
pp.855-859
発行日 2015年9月25日
Published Date 2015/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200320
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全日本柔道強化選手に対して筋力トレーニング(以下,筋トレ)に関するアンケート調査を行った.結果,9割の選手が筋トレを実施していた.頻度は週に2回以下の選手が6割を占め,トレーニング頻度が不足していた.また筋トレに否定的な考えを持っている選手や指導者がおり,その理由は「柔道の稽古自体が筋トレになっている」ことや『柔能く剛を制す』が正しい柔道であるという考え方が影響していると思われた.「柔能く剛を制す」という技のみを重視する考え方ではなく,嘉納治五郎師範が目指した原点の「柔剛一体」という技と体力の両方を重視する考え方に戻るべきだと思われた.
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