Japanese
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誌上シンポジウム 下肢壊疽の最新治療
下肢切断 総論・疫学
Epidemiology, Therapeutic Strategy, Functional Outcome, and Progress of Prosthetics in Major Lower Limb Amputation
陳 隆明
1
Takaaki CHIN
1
1兵庫県立リハビリテーション中央病院ロボットリハビリテーションセンター
1Hyogo Rehabilitation Center, Robot Rehabilitation Center
キーワード:
下肢切断
,
lower limb amputee
,
末梢循環障害
,
peripheral arterial disease
,
PAD
,
血行再建術
,
revascularization procedure
,
機能予後
,
functional outcome
Keyword:
下肢切断
,
lower limb amputee
,
末梢循環障害
,
peripheral arterial disease
,
PAD
,
血行再建術
,
revascularization procedure
,
機能予後
,
functional outcome
pp.3-9
発行日 2014年1月25日
Published Date 2014/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408102927
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世界的な傾向として下肢切断の主要な原因は末梢循環障害であり,現代の日本も例外ではない.各診療科の枠を超えた集学的治療が近年日本でも積極的に行われるようになってきたが,末期の末梢循環障害(重症虚血肢)に対し,下肢大切断術は依然として主要な治療法の一つとなっている.一方では,集学的治療の推進,血行再建術の進歩,末梢循環障害における切断術の改良,機能面を考慮した膝関節温存の重要性の認識の高まりに伴い,切断者の中に占める高齢下腿切断者の割合が増加し,今後もこの傾向は続くものと思われる.しかし,切断者が歩行機能を再獲得するためには,単に膝関節を温存する努力だけでは不十分であり,術後の断端ケア,的確な義足処方,そして適切なリハビリテーションといった一連の過程が不可欠であり,下腿切断といえども有効なリハビリテーション戦略が確立されていないのが現状である.さらに最近では,義肢学の分野は長足の発展を遂げ,各種高機能な義足のパーツが開発・実用化されている.これらの進歩は必ず切断者の機能予後に福音をもたらすはずであるが,これらの情報を把握し適切に使いこなせる人材が不足していることも事実である.
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