Japanese
English
シンポジウム 難治性骨折の治療
重度四肢外傷における温存術,切断術の適応とその後のQOLについて
Functional Outcome and Quality of Life of Salvaged Limbs after Severe Lower Extremity Injuries
新藤 正輝
1
Masateru Shindo
1
1昭和大学医学部救急医学
1Department of Emergency and Critical Care Medicine, Showa University School of Medicine
キーワード:
limb salvage
,
四肢温存
,
amputation
,
切断
,
functional outcome
,
機能予後
Keyword:
limb salvage
,
四肢温存
,
amputation
,
切断
,
functional outcome
,
機能予後
pp.1013-1021
発行日 2003年8月1日
Published Date 2003/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100774
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要旨:挫滅の高度な四肢損傷に対する切断か温存かの適応については,特にGustilo type ⅢB,ⅢCの下腿骨開放骨折について議論されることが多い.その理由は,義肢装具の発達により膝下切断肢の機能が良好であることにある.したがって,温存のために行われる手術回数や入院期間,経済的負担の増加と,温存後の膝・足関節の可動域制限,下腿浮腫の持続による活動性の低下,社会復帰の遅延などを考慮すると,むしろ切断肢の機能が勝るとする報告が多かった.近年,軟部組織の挫滅創に対して,微小血管手術を用いた早期の軟部組織の再建を行うことにより,感染(骨髄炎),遷延骨癒合,偽関節などの問題が徐々に解決されるに伴い,温存肢の良好な機能成績が報告されるようになった.本稿では,重度四肢外傷における温存術,切断術の適応のための指標,その後の機能予後に対するの客観的評価法について,文献的考察を加えて検討した.
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