Japanese
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誌上シンポジウム 下肢壊疽の最新治療
閉塞性動脈硬化症―治療の考え方
Management of Arteriosclerosis Obliterans
重松 宏
1,2
Hiroshi SHIGEMATSU
1,2
1国際医療福祉大学臨床医学研究センター
2山王メディカルセンター・血管病センター
1Clinical Research Center, International University of Health and Welfare Vascular Center
2Sannou Medical Center
キーワード:
閉塞性動脈硬化症
,
arteriosclerosis obliterans
,
アテローム血栓症
,
atherothrombosis
,
polyvascular disease
Keyword:
閉塞性動脈硬化症
,
arteriosclerosis obliterans
,
アテローム血栓症
,
atherothrombosis
,
polyvascular disease
pp.11-16
発行日 2014年1月25日
Published Date 2014/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408102928
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わが国ではBuerger病は激減し,末梢動脈疾患のほとんどは動脈硬化を原因とした閉塞性動脈硬化症となっている.閉塞性動脈硬化症の診断にはドプラ血流計を用いた足関節部動脈圧測定が用いられ,上腕血圧との比が0.9以下のものでは,その存在が疑われる.閉塞性動脈硬化症は心臓や脳の虚血性血管疾患を併存することが多く,アテローム血栓症の一部分症と考えられるため,治療にあたっては併存疾患管理を厳重に行って心血管イベントを防止することがまず重要である.虚血肢に対する治療にあたっては,個別の患者により異なる治療目標を明らかにして,治療方針を選択するべきである.
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