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あとがき
吉川 秀樹
pp.1166
発行日 2013年11月25日
Published Date 2013/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408102896
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9月8日に,2020年東京オリンピック開催が決定いたしました.前回の東京開催は1964年でしたので,日本での夏季オリンピックは,実に56年ぶりとなります.わが国にとっては,経済効果(3~150兆円以上)はもちろんのこと,国民に誇りと喜び,夢と感動を与えるという点での精神的効果が多大であると考えます.すでに開催決定前の8月に公表されていた,安倍内閣の平成26年度文部科学省概算要求では,主要事項として「スポーツ立国の実現を目指したスポーツの振興」に490億円の予算が計上されていました.この計画の中には,「スポーツアカデミー形成支援事業」(スポーツ医科学研究の推進のための中核拠点形成など),「メダル獲得に向けたマルチサポート戦略事業」(トレーニング機器の開発,コンディショニング・疲労回復法の研究開発,バイオマテリアルの開発など)が含まれています.開催が正式に決定しましたので,今後さらに,補正予算などの大型予算が,これらの事業に予算配分される可能性が強いと考えます.われわれ整形外科医は,スポーツ医学に最も近い位置に立っていますので,大きな活躍の機会を得たと思います.一方では,国民の整形外科医への期待が益々大きくなることが予想され,スポーツ医学のさらなる発展,2020年東京オリンピックの成功に大いに貢献する責務があると考えます.
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