最新基礎科学/知っておきたい
筋由来サイトカイン myokine
杉本 研
1
,
楽木 宏実
1
1大阪大学大学院医学系研究科老年・腎臓内科学(老年・高血圧内科)
pp.454-457
発行日 2013年5月25日
Published Date 2013/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408102695
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■はじめに
脂肪組織が単なるエネルギー貯蔵庫ではなく,サイトカイン(アディポサイトカイン)を分泌する内分泌臓器であることは,現在異論の余地はないが,骨格筋も運動器や糖代謝器官としての役割だけではなく,運動後にサイトカインやペプチドを産生することが最近報告されており,注目されている.骨格筋から産生されるサイトカインには,IL-6など既知のものも存在し,autocrine/paracrine作用を発揮することがわかってきている.本稿では,筋由来サイトカイン(以下,myokine)について,代表的なサイトカインとその作用,さらにその意義について概説する.
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