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あとがき
清水 克時
pp.98
発行日 2011年1月25日
Published Date 2011/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101894
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クリスマス前のロンドンで,国際疾病分類第11版(ICD-11)筋骨格系の会議があり,ヒースローからヘルシンキ経由で,名古屋に帰る予定にしていました.ところが,朝ヒースロー空港に着いてみると,深い霧のために,飛行機が着陸できず,わたしの便を含めていくつかの出発便の飛行機が到着していないことがわかりました.受付カウンターの話では,遅れた便に乗り,ヘルシンキまで行って,次の指示を聞いてほしいとのことでした.ヒースロー空港で,出発便の案内を待ちながら,結局5時間待つことになりました.おまけに,泣きっ面に蜂,この日は待合室の暖房が故障していて,コートにくるまり,毛布をかぶって震えながら待ちました.ヘルシンキ行きの飛行機は予定より3時間遅れて,この日の午後に出発しましたが,乗り継ぎの名古屋行きの飛行機は私たちがヘルシンキに着陸する直前に出発した模様です.機内でアテンダントに尋ねると,ヘルシンキ空港のtransfer serviceという窓口に行ってくれとのことでした.このような経験はこれまで3回あって,前回に比べると,今回は割合軽いインシデントでした.心に余裕を持って,今回は航空会社のリスク管理のやり方をしっかり観察してやろうと,自分に言い聞かせました.
ヘルシンキ空港のtransfer serviceの窓口で提示された代替案は,空港で夜中まで6時間待って,香港行きの便に乗る.香港で1時間待って名古屋行きの便にのれば,その日の夜には名古屋に到着できるというものでした.その後,ヘルシンキ―香港―名古屋の行程は問題なくスムーズに移動でき,当初の予定から12時間の遅れで,家に帰りつきました.
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