連載 確認したいオリジナル・8
Thompson[squeeze]かSimmonds-Thompsonか?
鳥巣 岳彦
1
1九州労災病院
pp.789
発行日 2007年8月25日
Published Date 2007/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101110
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Simmondsテスト(1957)とThompsonテスト(1962)はともに,下腿三頭筋の腹部を掴むと健側の足関節は底屈するのに対し,患側では底屈運動が認められないことでわかるアキレス腱断裂の特異的な診察法である.しかし,確認手技が異なる.下図に示す通りSimmondsテストは診察台に膝伸展位で腹臥位にした状態での診察法であり,Thompsonが報告したテスト法は2つの原著の挿図を見る限り患者を跪かせた状態(膝座位kneeling)での診察法である.これは膝関節の前十字靱帯断裂の診察法であるジャークテスト,Nテスト,MacIntoshテストなどがハイフンで繋げられないと同様で,別々のテストとして記載すべきである.
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