Japanese
English
臨床経験
関節リウマチの母指に対するThompson法
Ligament Reconstruction with Excision of the Trapezium for Trapeziometacarpal Joint in Rheumatoid Arthritis
橋本 英雄
1
,
政田 和洋
2
,
安田 匡孝
2
,
竹内 英二
2
,
吉川 秀樹
1
Hideo Hashimoto
1
1大阪大学大学院医学系研究科器官制御外科学(整形外科)
2大阪労災病院整形外科
1Department of Specdic Organ Regulation, Osaka University Graduate School of Medicine
キーワード:
rheumatoid arthritis
,
関節リウマチ
,
trapeziometacarpal joint
,
大菱形中手骨関節
,
arthroplasty
,
関節形成術
Keyword:
rheumatoid arthritis
,
関節リウマチ
,
trapeziometacarpal joint
,
大菱形中手骨関節
,
arthroplasty
,
関節形成術
pp.1119-1124
発行日 2002年9月25日
Published Date 2002/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408903643
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抄録:関節リウマチ(RA)患者の大菱形中手骨(TMC)関節は亜脱臼や内転拘縮を合併していることが多いため,関節の安定性と同時に橈側外転,掌側外転の可動域を改善する必要がある.われわれは現在,Thompson法を用いて良好な成績を得ているのでその術式を紹介し,短期成績を報告する.Thompson法は大菱形骨を全切除した後,長母指外転筋(APL)の1本を停止部より7cm近位で切離し反転させ第1中手骨の基部橈側から関節面を通し,さらに第2中手骨に通して短橈側手根伸筋腱(ECRB)に縫着する術式である.疼痛は術前11例全例に認められたが,術後は9例で完全に消失し2例も軽減した.関節可動域は掌側外転が術前平均29.4~43.6°,橈側外転は術前平均17.7~34.1°と有意に改善した.本法はRA母指のTMC関節に対して除痛効果と内転拘縮の改善に優れた術式であった.
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