Japanese
English
臨床経験
骨付き膝蓋腱による前十字靱帯再建術後の成績不良症例についての検討
Evaluation of the Cases with Clinical Poor Results after Anterior Cruciate Ligament Reconstruction Using the Bone-patellar tendon-bone
小島 博嗣
1
,
山崎 悟
2
,
原田 基
1
,
玉置 哲也
2
Hirotsugu Kojima
1
1和歌山労災病院整形外科
2和歌山県立医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Wakayama Rousai Hospital
キーワード:
ACL reconstruction
,
ACL再建術
,
bone-patellar tendon-bone
,
BTB
,
骨付き膝蓋腱
,
clinical results
,
臨床成績
Keyword:
ACL reconstruction
,
ACL再建術
,
bone-patellar tendon-bone
,
BTB
,
骨付き膝蓋腱
,
clinical results
,
臨床成績
pp.207-211
発行日 2003年2月1日
Published Date 2003/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100644
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抄録:骨付き膝蓋腱(BTB)を用いたACL再建術は,多くの症例で満足のいく結果が得られている.しかし,術後の膝前面痛ならびに膝伸展制限の発生も報告されている.今回われわれは術後1年以上経過観察可能であった70症例のうち術後成績不良症例8例について術後の膝前面痛ならびに膝伸展制限の発生率を調べた.さらにX線学的に骨孔設置位置,骨片とスクリューの相互関係を調べ術後成績不良症例との関連性を検討した.その結果,術後5/8例(62.5%)がLachman test(+)であった.膝前面痛の発生率は5/8例(62.5%)で,特に30歳以上の女性では3/3例(100%)であった.膝伸展制限の発生率は3/8例(37.5%)であった.X線像で不良症例はけい骨骨孔の設置位置が前外側よりであった.BTBを用いるACL再建術では,30歳以上の女性で膝前面痛の発生率が高いので注意が必要である.またけい骨骨孔の設置位置が前外側寄りにならないようにするのが大事であると考えられた.
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