Japanese
English
論述
骨付き膝蓋腱を用いた前十字靱帯再建術後の関節鏡所見と臨床評価―2年以上の経過症例について
Arthroscopic Findings and Clinical Evaluation in Anterior Cruciate Ligament Reconstruction Using Bone-Patellar Tendon-Bone : After More than 2 Years Follow Up
岩井 誠
1
,
杉本 和也
1
,
森本 守
1
,
三馬 正幸
2
,
藤沢 義之
3
Makoto Iwai
1
1済生会奈良病院整形外科
2三馬整形外科
3奈良新大宮整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Saiseikai Nara Hospital
キーワード:
ACL reconstruction
,
前十字靱帯再建術
,
arthroscopic findings
,
鏡視所見
,
patellar tendon
,
膝蓋腱
Keyword:
ACL reconstruction
,
前十字靱帯再建術
,
arthroscopic findings
,
鏡視所見
,
patellar tendon
,
膝蓋腱
pp.267-272
発行日 2000年3月25日
Published Date 2000/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902935
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抄録:骨付き膝蓋腱を使って前十字靱帯再建術を行ったスポーツ選手88症例(89膝)について,術後1年目における抜釘時の再建靱帯の再鏡視像と徒手検査の結果を検討した.さらに,術後2年以上の経過症例において,臨床成績を評価しスポーツへの復帰を追跡調査した.1年目の鏡視所見は靱帯の緊張良好なものが67膝(75%),前方引き出しによって緊張の確認できるものが20膝(24%),不良が1膝(1%),断裂が1膝であった.徒手検査において,Lachman testは陽性16膝(17%)(end pointなし3膝),軽度陽性24膝(26%),陰性49膝(55%)となった.pivot shift testは3膝(3%)陽性であり成績不良となったが,90%以上が良好な制動性を示した.術後2年目のLysholm scoreは平均89点であった.88人中81人は自分の望むスポーツに復帰できていた.14人は全国レベルの選手であり,12人が受傷前の状態に復帰していた.
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