特集 縫合・吻合法のバイブル
Ⅲ.部位(術式)別の縫合・吻合法
7.大腸
結腸切除術後のバイオフラグメンタブル縫合輪による吻合
森田 隆幸
1
,
平間 公昭
1
,
一戸 和成
1
,
村上 哲之
2
Takayuki MORITA
1
1弘前大学医学部第2外科
2国立弘前病院外科
pp.264-266
発行日 1998年10月30日
Published Date 1998/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903391
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はじめに
腸管内分解性消化管吻合リング(biofrag-mentable anastomosis ring:BAR)は,縫合することなく腸管吻合を行うという着想に基づいて開発された腸管吻合器であり1),吸収性のポリグリコール酸と硫酸バリウムとからなる生体内崩壊性の吻合リングである.本邦で使用可能となったのは最近のことであり,1994年から手術用具として適用となった2).本稿ではBARによる結腸—結腸吻合について手技や注意点を中心に述べる.
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