特集 消化器癌切除材料取扱いマニュアル
膵癌切除材料の取扱い(2)
上野 桂一
1
,
竹田 利弥
1
,
森 和弘
1
,
小林 弘信
1
,
萱原 正都
1
,
太田 哲生
1
,
永川 宅和
1
,
宮崎 逸夫
1
1金沢大学医学部第2外科
pp.66-69
発行日 1993年1月20日
Published Date 1993/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905110
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はじめに
膵癌の外科的治療成績は他の消化器癌に比して不良であるが,その原因の1つは手術の根治性にあると考えている.膵癌切除材料を詳細に検討することによって,施行した手術の組織学的根治度を正確に把握することができ,後療法の適応決定や予後の推測が可能となる.本稿では膵癌切除材料の取扱いとして研究的アプローチに属する部分を極力避け,実地臨床に役立つ情報を得るための取扱い法を中心に述べたい.
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